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看護部ブログ

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看護部長、初体験!


 当院県域内にある看護学校で10月に行われた宣誓式の祝辞を事前収録しました。新型コロナウイルスの流行で式も工夫を凝らしてリモートで行われます。この環境の中で最良の式を・・・と考える学校の学生さんに対する愛を感じます。
 宣誓式といえば、30年も前になりますが私自身も戴帽式で宣誓したことを思い出します。「患者様の立場を考えられる看護師になりたい」現在の私はどうでしょうか、毎年自分を振り返る機会を与えて頂いている気がします。今回、祝辞として用意した言葉をご紹介します。
                                                               【以下祝辞文です】

 宣誓式で、自分の言葉で目指すべき看護師像を語ったことは、とても大切なことだと思います。ここで自分自身に誓った言葉はずっと皆さんの心に残ると思います。私も30年以上前になりますが、「患者の立場に立って考えられる看護師になりたい」と宣誓したことを覚えています。毎年、皆さんの宣誓を聞きながら、その時に思いを馳せます。これから出会う困難を乗り切るためにもとても大切なターニングポイントだと思います。ですから今日の宣誓の言葉は、是非自分の心の引き出しに大切にしまっておいてください。

 ここで、私自身が体験したことをお話しします。昨年の8月に父が大腸がんの手術をしました。認知機能に少し心配のある父でしたが、来室する看護師は父の目線に合わせて目を合わせながら話をしてくれました。声掛けに返事もしない日がありそばにいる家族としてはハラハラしましたが、看護師は冗談を言いながら、うまく父を誘導してくれました。病室を出るころには早足に変わっています。きっとドアの向こうにはやらなければいけないことがたくさん待っているのでしょう。
 看護師の言動一つで、ご家族は大事にされていることを実感するのだと思います。忙しいと言わなくても背中を向けたままで要件を済ませるようでは、全身で忙しさをアピールしていると感じるでしょう。ご家族にとっても、時間は短くても、きちんと視線を向けてあいさつをしてくれたり、患者さんの様子を話してくれたりしたら、ずいぶん救われた気持ちになるだろうと思いました。医療者が患者の状態を観察しているように、患者や家族もまた医療者を観察しています。皆さんには、ぜひ思いやりや気配りのある対応ができる看護師を目指してほしいと感じます。

 この冬から、新型コロナウイルスの流行がいろいろなところに影響を与えています。病院も今まで経験したことのない診療の形をとっています。皆さんの学生生活も同じだと思います。しかし、いろいろな負の影響を乗り越える力を私たちは持っています。一人では難しくても皆で知恵を出し合い最良の対応をしていきましょう。

 病院には、アクシスを卒業された先輩たちが、大勢活躍しています。当院にとっても、かけがえのない、大きな存在となっています。
そして、今日ここに宣誓した言葉を心の糧をして、看護師への道を歩み続けてください。    

収録の準備の様子

看護部長

看護学校職員の皆さんと看護部長

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