新人看護師が入職して4ヶ月が経ち、現在は日勤独り立ちに向けて日々奮闘しています。
　またこれから遅番や休日勤務の見習いも始まっていくため、この時期の新人は独り立ちができるようになるのか不安を抱いたり、同僚と比べて焦ったり、仕事も少しずつ一人で任されるようになり、これまで以上に緊張したりしています。特に今年は新型コロナウイルスの影響もあり、同期で食事会などをして楽しむこともできずストレスも溜まりがちだと考えました。

　そこで看護教育師長として少しでも新人にリフレッシュできる時間を作って元気になってもらいたいと思い、 「同期と今の思いを分かち合おう　～カラーでセルフヒーリング～」と題して集合研修でカラーセラピー を実施しました。
　新人一人一人に赤・黄・青の3原色から気になる色を選んでもらい、選んだ色と自分の意識が繋がっていることを体験してもらいました。そして自身の今の思いや今後の思いをグループで共有し、次いで色相環を使って柿の色の変化を例に 自然の色は順に変化していることを説明しました。人間も自然界の一部であるため一足飛びの成長（変化）はないことを伝え、なりたい自分になるためには、まず何をすれば良いのか自分の応援カラーを知ってもらいました。
　
　新人からは、「色を選ぶだけで感情が見えてきて面白かった。段階を追って着実に成長していきたい」「一人で悩んでいたことが少しスッキリして忙しい中でも１つ１つ行っていきたいと思った」「自分だけでなく同じ悩みを持っていて少し安心したし一緒に頑張ろうと思えた」などの感想があり、カラーセラピーで再び 活力を得た新人さんたちでした。
　
　看護教育師長として、現場ではなかなか弱音を吐けない新人の心の居場所（心の安寧の場所）としての役割も、私がこれからもずっと大切にしていきたい役割の一つです。