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掛川北中学校 Pepper部の実証実験に協力しました


患者さまの気持ちに寄り添い、働き方改革にも一役買うロボット!?

 当院にソフトバンクロボティクス社の人型ロボット「Pepper」がやってきました。名前は「トイレットペッパー」君!?いったいどんなロボットなんでしょう?
 掛川市立北中学校では、技術の授業でロボット「Pepper」のプログラミングに取り組んでいます。2021年はPepperを使ってリーフレタスの水耕栽培にチャレンジし、ソフトバンク主催の「社会貢献プログラムSTREAMチャレンジ全国大会」で優秀賞(全国二位)に輝きました。

 そんな掛川北中Pepper部が、今年は医療の分野の課題解決に挑みます。Pepperの「トイレットペッパー」君は、患者さまの便の状態を記録するロボットです。大腸などの消化器疾患がある場合、毎日患者さまの便の状態を確認する必要があります。しかし、患者さまが用紙に記録したものを電子化したり患者さまにヒアリングしたりするのは、看護師にとって負担でもあります。また便の状態を毎回看護師に報告するというのは、患者さまにとって恥ずかしく感じることかもしれません。

 これらの課題を解決するため、「トイレットペッパー」君は、トイレの個室から患者さまが便の状態を入力でき、それらを記録するロボットとして開発されました。医師や看護師は、「トイレットペッパー」君から担当の患者さまのトイレの頻度や便の状態を確認することができます。まさに患者さまの気持ちに寄り添い、医療者の働き方改革にも一役買うロボットですね。また、患者さま向けに血便や黒色の便の原因などを解説したり、トイレに関する豆知識やクイズを行う機能も実装しました。

 開発した掛川北中3年の松下優司さん、大石湧斗さんは、「医療従事者、特に看護師の視点に立って、医療現場での課題を取り上げたかった。自分達の想像の中で開発していたが、病院で実証実験を行い、現場の看護師さんたちから意見を聞けたので、すぐに改良したい」と話してくれました。
 松下さんは将来専門職の人たちを支援するような仕事をしたい、大石さんは機械関係の仕事をして、裏方だけど気づいたら日常にあるようなものを創りたい、と話してくれました。近い将来、当たり前のように「トイレットペッパー」君が病院のトイレにいる風景が見られるかもしれませんね。
 ※本取組は、当院が掛川市立北中学校に協力し、独自に実施しています。

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