泌尿器科
当院では、総合病院と地域の医療機関との役割分担を図るため、泌尿器科の初診時は、かかりつけ医などほかの医療機関からの紹介状が必要になります。
泌尿器科は腎尿路・前立腺・副腎などの後腹膜臓器や男性生殖器の疾患に対する治療を行う分野であり、高齢化社会を迎える中で外科系の一領域として重要な診療領域です。しかし、近年の医療環境の変化により中東遠地域の泌尿器科の勤務医数は平成8年の約20人から、ほぼ半減している状況です。
このような厳しい医療環境の中で、当院の泌尿器科は平成28年度から医師の派遣医局が岐阜大学から浜松医科大学に変更になりました。
昨年と同様に4名の常勤医師により派遣大学との連携を密に行いながら、磐田市立総合病院とともに中東遠地域の泌尿器科疾患のセンター病院として診療を行います。
また当科は日本泌尿器科学会の専門医教育認定施設です。
地域に貢献できる医療を心がけ、頑張っていく所存でございます。排尿に関してお悩みがあれば、お気軽に当科を受診してください。
泌尿器科は腎尿路・前立腺・副腎などの後腹膜臓器や男性生殖器の疾患に対する治療を行う分野であり、高齢化社会を迎える中で外科系の一領域として重要な診療領域です。しかし、近年の医療環境の変化により中東遠地域の泌尿器科の勤務医数は平成8年の約20人から、ほぼ半減している状況です。
このような厳しい医療環境の中で、当院の泌尿器科は平成28年度から医師の派遣医局が岐阜大学から浜松医科大学に変更になりました。
昨年と同様に4名の常勤医師により派遣大学との連携を密に行いながら、磐田市立総合病院とともに中東遠地域の泌尿器科疾患のセンター病院として診療を行います。
また当科は日本泌尿器科学会の専門医教育認定施設です。
地域に貢献できる医療を心がけ、頑張っていく所存でございます。排尿に関してお悩みがあれば、お気軽に当科を受診してください。
対象疾患と診療内容
前立腺がん
近隣の医療機関、健診センターとの協調の下にPSAの測定、生検を積極的に行い、早期発見に努めています。
がんが見つかった場合には、年齢や、病気の進み具合によって、手術療法、放射線療法、ホルモン療法、経過観察などの治療選択を患者と相談の上適切に提供できるよう心がけています。
平成29年2月からは、最新鋭の手術支援ロボット「ダヴィンチ」による手術を開始し、患者さまへの負担が少ない高度医療を行っています。
また、当院では行えない治療(密封小線源療法等)を希望されるかたには責任を持って他の施設をご紹介します。
がんが見つかった場合には、年齢や、病気の進み具合によって、手術療法、放射線療法、ホルモン療法、経過観察などの治療選択を患者と相談の上適切に提供できるよう心がけています。
平成29年2月からは、最新鋭の手術支援ロボット「ダヴィンチ」による手術を開始し、患者さまへの負担が少ない高度医療を行っています。
また、当院では行えない治療(密封小線源療法等)を希望されるかたには責任を持って他の施設をご紹介します。
腎臓がん・尿管がん
腎臓がん、尿管がんに対しては手術療法が中心になります。腫瘍の大きさによっては腹腔鏡を使った傷の小さな腹腔鏡下手術を積極的に行なっています。
進行症例に対しては、各種抗がん剤治療、放射線治療を組み合わせ、QOLを第一に考えた治療を提供していきます。
進行症例に対しては、各種抗がん剤治療、放射線治療を組み合わせ、QOLを第一に考えた治療を提供していきます。
膀胱がん
膀胱がんに対しては化学療法なども併用し内視鏡手術を中心に行い膀胱温存をめざしております。
しかし、がんの進行度によっては膀胱全摘を余儀なくされ、尿路変更が必要となります。尿路変更術には尿管皮膚瘻術、回腸導管造設術、排尿型代用膀胱形成術があり、患者さまの状態や希望を勘案して術式を決定します。
特に腹壁に排泄口(スト-マ)を造らずに腸管にて代用膀胱を作成し尿道に吻合し、自排尿ができる排尿型代用膀胱形成術は術後のQOLの改善に大きく寄与することが期待されます。
しかし、がんの進行度によっては膀胱全摘を余儀なくされ、尿路変更が必要となります。尿路変更術には尿管皮膚瘻術、回腸導管造設術、排尿型代用膀胱形成術があり、患者さまの状態や希望を勘案して術式を決定します。
特に腹壁に排泄口(スト-マ)を造らずに腸管にて代用膀胱を作成し尿道に吻合し、自排尿ができる排尿型代用膀胱形成術は術後のQOLの改善に大きく寄与することが期待されます。
抗がん化学療法・放射線療法
前立腺がんや腎盂・膀胱がんでは腫瘍の進達度、悪性度により、手術前や手術後に抗がん化学療法、放射線療法を施行することもあります。
中東遠総合医療センターには最新型の照射設備(リニアック)が導入され、大きな福音となっています。
中東遠総合医療センターには最新型の照射設備(リニアック)が導入され、大きな福音となっています。
前立腺肥大症
地域診療所との連携を中心に診療に努めています。αブロッカーを中心とした薬物療法が中心であり、効果が認められない場合は経尿道的内視鏡手術を積極的に施行しています。
尿路結石
尿路結石治療ガイドラインに準じて治療法の提示・決定を原則としています。
中東遠総合医療センタ-には最新鋭の対外衝撃波破砕装置が導入されています。
多くの結石は体外衝撃波の単独療法で可能ですが、体外衝撃波単独では治療困難な症例に対しては内視鏡手術(経尿道的腎尿管砕石術)を施行します。ホルミウムレーザー砕石装置および細径内視鏡が導入されており、内視鏡手術の安全性と有効性が格段に向上しました。
治療に必要な入院期間、手術回数は、結石の状態により大きく異なります。詳しくは、担当医におたずねください。
中東遠総合医療センタ-には最新鋭の対外衝撃波破砕装置が導入されています。
多くの結石は体外衝撃波の単独療法で可能ですが、体外衝撃波単独では治療困難な症例に対しては内視鏡手術(経尿道的腎尿管砕石術)を施行します。ホルミウムレーザー砕石装置および細径内視鏡が導入されており、内視鏡手術の安全性と有効性が格段に向上しました。
治療に必要な入院期間、手術回数は、結石の状態により大きく異なります。詳しくは、担当医におたずねください。
診療実績
(単位:件)
手術名 | 令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 |
副腎摘除術(鏡視下) | 1 | 2 | 1 | 3 | 2 |
経皮的腎・尿管砕石術(PNL) | 0 | 4 | 6 | 1 | 0 |
体外衝撃波砕石術(ESWL) | 83 | 0 | 67 | 75 | 62 |
腎部分切除術(開腹) | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 |
腎部分切除術(鏡視下) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
単純腎摘除術(開腹) | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
根治的腎摘除術(開腹) | 2 | 2 | 1 | 0 | 0 |
根治的腎摘除術(鏡視下) | 8 | 7 | 10 | 5 | 0 |
腎尿管全摘膀胱部分切除(開腹) | 2 | 0 | 1 | 1 | 0 |
腎尿管全摘膀胱部分切除(鏡視下) | 8 | 8 | 6 | 0 | 4 |
経尿道的尿管砕石術(TUL) | 115 | 108 | 72 | 86 | 101 |
膀胱全摘除術(開腹) | 0 | 0 | 0 | 4 | 16 |
尿管皮膚瘻造設術 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
回腸(結腸)導管造設術 | 3 | 2 | 2 | 4 | 0 |
新膀胱造設術 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT) | 113 | 85 | 121 | 126 | 101 |
尿道形成術 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
精巣摘出術 | 1 | 3 | 4 | 12 | 2 |
高位精巣摘出術 | 4 | 8 | 3 | 8 | 1 |
精巣固定術(精巣捻転に対する) | 2 | 2 | 3 | 1 | 3 |
停留精巣固定術 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
経尿道的前立腺切除術(TUR-P) | 6 | 16 | 14 | 13 | 22 |
前立腺被膜下摘出術(開腹) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
前立腺全摘除術(開腹) | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
包茎手術 | 1 | 5 | 2 | 2 | 2 |
前立腺放射線療法(局所)外照射療法 | 29 | 39 | 50 | 61 | 0 |
経皮的腎瘻造設術(PNS) | 2 | 6 | 3 | 10 | 3 |
膀胱結石・異物の内視鏡手術 | 13 | 17 | 15 | 21 | 15 |
ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘術 | 32 | 39 | 34 | 38 | 37 |
ロボット支援腹腔鏡下腎摘除術 | ― | ― | ― | 9 | 8 |
その他(前立腺生検等) | 132 | 134 | 182 | 186 | 268 |
計 | 557 | 489 | 598 | 668 | 647 |
職名 | 診療部長 |
卒業年 | 平成14年 |
認定医・専門医資格 |
|
佐藤 亮
職名 | 医長 |
卒業年 | 平成27年 |
認定医・専門医資格 |
|
柿沼 俊吾
職名 | 医長 |
卒業年 | 平成30年 |
認定医・専門医資格 |
|
内山 明日香
職名 | 医員 |
卒業年 | 令和2年 |
学会認定施設
- 日本泌尿器科学会泌尿器科専門医教育施設
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