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ボツリヌス治療専門外来(痙縮外来)


当科では、痙縮に対してボツリヌス治療を実施しております。
痙縮とは、簡単に言うと、何らかの原因・病気により、筋肉が緊張しすぎてしまうことです。筋肉が緊張しすぎると、その筋肉が動かしにくくなったり勝手に動いてしまったり(痙攣や不随意運動)します。緊張が高い状態が続くと、関節が動かしにくくなり、また固くなってしまうと日常生活に支障が生じてしまいます。

当科の専門外来で行えるボツリヌス治療

  • 眼瞼痙攣・顔面痙攣(頭頸部の手術後や顔の麻痺などで、まぶたや顔の筋肉がピクピク動く、まぶしい、こわばる、勝手に動く、口が開けにくい、左右差がある)
  • 斜頚(首が固まって、曲がらない、斜頚によりむせやすい、誤嚥しやすい)
  • 上肢痙縮(頚椎症や脳卒中などの病気により、肩~上肢の筋肉の緊張が強い、痛みがある)
  • 下肢痙縮(脊柱管狭窄症や脳卒中などの病気により、下肢の筋肉の緊張が強い、こむら返りがある、筋肉がつっぱる、膝が伸びなくなる)
  • 足がつっぱって歩きにくい、歩くときに踵が浮く、足が変形している

  • ※当院で行えるボツリヌス治療は保険が適応されます。
    ※斜視、痙攣性発声障害、過活動性膀胱・神経因性膀胱のボツリヌス治療に対しては当専門外来では行っておりません。

上肢痙縮・下肢痙縮(手足のつっぱり)について

脳卒中や脊髄損傷、脳性麻痺などの後遺症である手足のつっぱり(痙縮)に対して、ボツリヌス治療の専門資格を持った経験豊富な医師による専門外来を開設しております。

こんな症状でお困りではないですか?一度ご相談ください。
  • 肩がまわらない。開かない。無理に動かすと痛い。着替えや入浴に苦労する。
  • 肘が曲がっている。ものが掴みにくく家事がうまくできない。人や家具に肘が当たる。
  • 手の平がこぶしを握ったまま、手が洗えず嫌な匂いがする。爪が伸びて食いこんで痛い。
  • かかとが地面につかないので歩きにくくバランスがとれない。足の指が曲がっている。
  • 下肢装具が入らなくなった。装具によって傷ができた。
  • リハビリに通っているが、手足のつっぱりがあるのでうまく行えず痛い。
  • 寝たきりの状態だが股関節が開かず、おむつ替えがしにくい。
  • 上肢痙縮や下肢痙縮の家族の生活を支えていて、毎日大変な思いをしている。
  • 介護により自分の時間が十分にとれない。家族のためにも症状が緩和して欲しい。

ボツリヌス療法について

ボツリヌス菌が作り出す天然のたんぱく質を有効成分とする薬を筋肉内に注射します。 ボツリヌス菌からのたんぱく質には、筋肉を緊張させている神経の働きを抑える作用があり、注射により筋肉の緊張をやわらげて手足のつっぱりを改善します。ボツリヌス菌そのものを注射するわけではないので、ボツリヌス菌に感染する危険性はありません。 脳卒中後治療のガイドラインでも、効果の良さから「強く行うことを勧める」と最も推奨されている治療法です。 手足のつっぱり以外にも、まぶたが痙攣する病気や、顔の筋肉が収縮する病気、首が斜めに曲がってしまう病気など他にもさまざまな適用があり、広く使われている治療法です。

ボツリヌス注射により期待される効果

注射後、2~3日で効果が出だし、3~4か月ほど効果が持続します。リハビリとの組み合わせによりさらに効果が続く例もあります。10年前20年前、さらには40年以上前からの手足のつっぱりにも効果が見られた例が多数あります。 注射後、次のような効果が期待できます。
  • 手足の筋肉がやわらかくなり、痛みもやわらぎ、動かしやすくなることで、歩行や食事や着替え、トイレや入浴などの日常の生活が送りやすくなる。
  • リハビリが行いやすくなる(手足が開いたり伸びたりする、手足を動かすときの痛みも減少する)。
  • 関節が固まって動きにくくなったり、変形したりすることを防ぐことができる
  • 筋肉がつっぱることによる痛みが軽減することができる。
  • 介護の負担が軽くなる。

治療の流れ

①当院の地域医療支援センターで予約を行います。
  • ボツリヌス治療専門外来は原則、完全予約制です。
  • 毎週、月・水・金曜日の午後に診療します。

②担当医師の診察を行います。
  • 筋肉の緊張によって困っていることを相談して治療が可能かどうかの判断をします。
  • 治療可能かつ患者さまから治療の同意を得た場合は、治療の目標(いまの症状をどう改善したいのか、何ができるようになりたいのか等)を決めたうえで、注射日の予約を行います。

③ボツリヌス治療(注射)とリハビリテーションを行います。
  • 注射の施行時間は目安として10~30分です。
  • より効果を出すため短期集中的にリハビリを行う場合があります。

④担当医師の診察で治療効果を確認や相談しながら、次回の注射を判断します。

⑤2回目以降のボツリヌス療法とリハビリテーション(自主リハビリ含む)を行います。

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