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糖尿病・内分泌内科


当科では、蔓延する糖尿病に対応する地域のセンターとしての役割を果たしていく所存です。

外来担当医表

対象疾患と診療内容

1. 良好な血糖コントロールの維持

糖尿病慢性合併症の予防にはいうまでもなく良好な血糖コントロールを維持することが基本です。当科では実効性を高める独自の論理的な治療、療養方法を開発しました。また、糖尿病診療はチーム医療であることが非常に重要です。看護師、栄養士等と密に協同作業を行うことで、患者それぞれのQOLを重視したオーダーメードの診療を行っています。

2. 院内血糖管理

各診療科入院の患者で糖尿病を有する人が非常に多くなっています。周術期、感染症、心血管疾患急性期、癌化学療法等において血糖コントロールは重要であって治療の成否に関わります。当科では院内LANシステムを活用することで、患者のさまざまな状況に対応し、きめ細かな血糖コントロールを行っています。各診療科医師が血糖コントロールを気にせずそれぞれの科の診療に専念できることを目標としています。

3. 高血糖緊急症の治療

ケトアシドーシス、糖尿病性高浸透圧性昏睡は救急疾患として重要な位置を占めます。これらの疾患においては血糖コントロールだけでなく、輸液、電解質管理、さらには全身管理も必要となります。それゆえ、研修医の臨床研修においても重要な教材となります。当科では研修医教育の中心に高血糖緊急症を据え、単なるマニュアル的対応ではなく、病態生理からの考察をディスカッション形式で行い、初期対応を適切に行えるよう指導を行っています。

4. 健診異常者への対応

膵β細胞は高血糖ストレスに弱いので、糖尿病発症後の血糖コントロールがあまいと糖尿病は進行しやすくなります。糖尿病発症後の速やかな対応は非常に重要です。当科では、健診等で発見された患者について早期からの対応を適切に行っていきます。

5. 地域の糖尿病診療レベルの向上

糖尿病患者数が多いため専門病院だけで糖尿病問題を解決することはできません。地域医療に従事される診療所医師の協力は必須であり、また、地域全体での糖尿病診療レベルの向上が図られる必要があります。実効性のある病診連携システムを模索、構築していくことになります。

6.きんもくせい ダイアベティス ネットワーク

きんもくせい ダイアベティス ネットワークのマーク

糖尿病のある方が地域で安心して暮らすため、また糖尿病を早期発見・治療・予防するために、病院と診療所との連携(病診連携)、歯科医院との連携(医科歯科連携)、行政との連携を深め、協働していくことが重要と考えます。
当科ではその連携の形を「きんもくせい ダイアベティス ネットワーク」と名付け、生活の質の向上、健康寿命の向上のため、よりよい診療がご提供できるよう地域の連携体制を構築していきます。
その連携のひとつとして、令和6年12月から糖尿病地域連携パスを開始しました。
ぜひ、糖尿病のある方、診療所の先生方、病院の先生方にご利用いただき、当地域の糖尿病力向上の一助となれば幸いです。

診療実績

入院・外来患者数
入院延べ患者数(一日平均) 外来延べ患者数(一日平均)
令和元年度 2,593人(7人) 13,783人(57人)
令和2年度 1,490人(4人) 13,692人(56人)
令和3年度 2,153人(6人) 11,979人(50人)
令和4年度 1,619人(4人) 12,058人(50人)
令和5年度 1,854人(5人) 11,972人(49人)

スタッフ紹介

日吉 泰雄

職名 診療部長
卒業年 昭和61年
認定医・専門医資格
  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本糖尿病学会認定専門医・指導医
  • 臨床研修指導医

四方 雅隆

職名 医長
卒業年 平成29年
認定医・専門医資格
  • 日本専門医機構認定内科専門医
  • 日本専門医機構認定内分泌代謝・糖尿病内科領域専門医
  • 日本臨床栄養代謝学会・日本外科代謝栄養学会認定NST医師教育セミナー修了

伊藤 大貴

職名 非常勤医師
卒業年 平成29年
認定医・専門医資格
  • 日本専門医機構認定内科専門医
  • 日本専門医機構認定内分泌代謝・糖尿病内科領域専門医
  • 日本糖尿病学会糖尿病専門医

濵嶋 信之

職名 非常勤医師
卒業年 昭和55年
認定医・専門医資格
  • 医学博士
  • 公衆衛生学修士(米国・ワシントン大学)
  • 日本公衆衛生学会認定専門家
  • 名古屋大学名誉教授(予防医学、医療行政学)
  • 日本癌学会名誉会員
  • UICC(国際対がん連合)日本委員会名誉会員

学会認定施設

  • 日本内科学会認定医制度教育病院

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