救命救急センター/ICU・CCUセンター
概要
脳卒中、急性心筋梗塞、多発外傷、広範囲熱傷などの重篤な救急患者に24時間体制で高度な救急医療を提供する施設(第3次救急医療施設)です。
平成25年5月に開院した当院は、初年度から救急搬送数や総受診者数は県下で有数の実績を残しており、平成27年8月1日に静岡県内では10番目となる救命救急センターに指定されました。同じく救命救急センターとなっている磐田市立総合病院とともに、中東遠医療圏域の救急医療体制の中心を担っています。
救命救急センターは20床、ICU・CCUは10床(救命救急センター用として6床を含む)を有しています。
平成25年5月に開院した当院は、初年度から救急搬送数や総受診者数は県下で有数の実績を残しており、平成27年8月1日に静岡県内では10番目となる救命救急センターに指定されました。同じく救命救急センターとなっている磐田市立総合病院とともに、中東遠医療圏域の救急医療体制の中心を担っています。
救命救急センターは20床、ICU・CCUは10床(救命救急センター用として6床を含む)を有しています。
救命救急センタースタッフ
ICU・CCUセンタースタッフ
構成・診療体制
『救命救急センター外来』(1F)と『救命救急センター病棟(救急病棟14床+ICU・CCU6床)』(3F)、『ICU・CCUセンター』(10床、うち6床は救命救急センターで運用)で構成され、各診療科の協力の下に運営されています。
救命救急センター外来から、直通エレベーターで3Fの救命救急センター病棟、手術室及び血管造影室に直接搬送でき、救急科と循環器内科、脳神経外科、整形外科、外科などとの緊密な連携により、24時間体制で超急性期の迅速な血管内治療や緊急手術が可能となっています。特に、開院後の心臓及び脳への血管内治療の症例数は県内有数です。
専任医師は3名、兼任医師が1名在籍し、全員が救急科専門医の資格を有しています。また、2名の医師が集中治療専門医資格も有しています。その他の職種については専任看護師が76名(救命救急センター、ICU・CCUセンター)在籍し、救急認定薬剤師資格を有する専任薬剤師が1名、専任管理栄養士が2名、専任理学療法士が4名配置されています(令和2年10月1日現在)。
救命救急センター外来から、直通エレベーターで3Fの救命救急センター病棟、手術室及び血管造影室に直接搬送でき、救急科と循環器内科、脳神経外科、整形外科、外科などとの緊密な連携により、24時間体制で超急性期の迅速な血管内治療や緊急手術が可能となっています。特に、開院後の心臓及び脳への血管内治療の症例数は県内有数です。
専任医師は3名、兼任医師が1名在籍し、全員が救急科専門医の資格を有しています。また、2名の医師が集中治療専門医資格も有しています。その他の職種については専任看護師が76名(救命救急センター、ICU・CCUセンター)在籍し、救急認定薬剤師資格を有する専任薬剤師が1名、専任管理栄養士が2名、専任理学療法士が4名配置されています(令和2年10月1日現在)。
ICU・CCU
診療内容
生命にかかわる重症の病気やケガの患者さまを24時間監視体制のもと治療にあたります。主に対象となる疾患は以下のとおりです。
- 重症患者の初期治療
- 急性期脳梗塞などの重症な脳血管疾患
- 急性心筋梗塞などの重症心疾患
- 吐血、下血などの消化管出血
- 心肺停止
- 交通事故や高所からの落下などによる重度多発外傷、骨折
- アルコールなどの薬物・農薬その他の毒物による急性中毒
- 人工呼吸管理を必要とする肺炎を始めとした重症呼吸不全
- 多臓器障害・多臓器不全
- リスクが高い術後の管理
新たに導入した熱傷用ベッド
特徴
当院の救命救急センターとICU・CCUセンターの最大の特徴は、患者を中心に据えた多職種によるチーム医療を提供していることです。
チーム医療の重要性は言うまでもありませんが、有機的に繋がらなければ多職種が関わっている効果は半減します。そこで私達は、プロフェッショナリズムを元に各職種から意見を出し合い、それを協議することで、決定されるまでの過程も含めた治療方針を全ての職種が共有しています。そうすることで患者の予後を改善することを目標にし、それを実践すべく、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、リハビリテーション技師(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)、臨床心理士、医療ソーシャルワーカー(MSW)が参加して平日の朝に回診しています。さらに特筆すべきは4名の理学療法士が専任として配置されていることで、必要性と開始することでのリスクを十分に検討した上で早期からリハビリテーションを開始し、実際に機能予後の改善を果たすことができています。
チーム医療の重要性は言うまでもありませんが、有機的に繋がらなければ多職種が関わっている効果は半減します。そこで私達は、プロフェッショナリズムを元に各職種から意見を出し合い、それを協議することで、決定されるまでの過程も含めた治療方針を全ての職種が共有しています。そうすることで患者の予後を改善することを目標にし、それを実践すべく、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、リハビリテーション技師(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)、臨床心理士、医療ソーシャルワーカー(MSW)が参加して平日の朝に回診しています。さらに特筆すべきは4名の理学療法士が専任として配置されていることで、必要性と開始することでのリスクを十分に検討した上で早期からリハビリテーションを開始し、実際に機能予後の改善を果たすことができています。
ICU・CCUセンターでは集中治療専門医が専従し、疾患特異的な知識は各診療科から提供してもらい、それらを含む全身管理に必要な情報をICU専従医師が統括し、マネージメントする”semi-closed ICU”(海外では”Mandatory critical care consultation”と呼ばれています)という方式を採用しています。この方式を採用している集中治療室は静岡県の中では少なく、静岡県内では有数の集中治療室であると自負しています。また、医療安全管理室と連携しRapid Response System(RRS)を運営し、病院内の安全を最大限に確保しています。
実績
平成30年度 |
令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | |
救急車搬送患者数 (年間) |
6,228人 | 5,718人 | 4,782人 | 5,630人 | 6,069人 |
救急車搬送患者数 (一月あたり) |
519人 | 477人 | 399人 | 469人 | 506人 |
救命救急センター患者総数 (年間) |
20,550人 | 18,656人 | 13,376人 | 15,185人 | 15,219人 |
救命救急センター患者総数 (一月あたり) |
1,713人 | 1,555人 | 1,115人 | 1,265人 | 1,268人 |
研修・教育活動
関連する学会(日本救急医学会、日本集中治療医学会など)に参加し、症例報告や研究発表を行っています。
当院には米国集中治療医学会(SCCM)が主催しているFCCS(fundamental critical care support)やPFCCS(pediatric fundamental critical care support)のインストラクターが複数名在籍しており、常日頃から実臨床に基づいた教育を行っています。また、専任で配置されている救急認定薬剤師はJSEPTIC(日本集中治療教育研究会)の薬剤支部会のコアメンバーとして、セミナーの講師だけでなく様々な書籍の執筆者として名を連ねています。
医学生、臨床研修医等に対する救急・集中医療の臨床教育についても、医師だけでなく全ての職種が行うべきものであるとの認識をもって取り組んでいます。
当院には米国集中治療医学会(SCCM)が主催しているFCCS(fundamental critical care support)やPFCCS(pediatric fundamental critical care support)のインストラクターが複数名在籍しており、常日頃から実臨床に基づいた教育を行っています。また、専任で配置されている救急認定薬剤師はJSEPTIC(日本集中治療教育研究会)の薬剤支部会のコアメンバーとして、セミナーの講師だけでなく様々な書籍の執筆者として名を連ねています。
医学生、臨床研修医等に対する救急・集中医療の臨床教育についても、医師だけでなく全ての職種が行うべきものであるとの認識をもって取り組んでいます。
救命救急センター方針
基本理念
中東遠地域の医療機関や救急隊との円滑な連携のもと、重症・重篤な救急患者救命のため、医療資源を結集し、質の高い高度急性期医療を担う救命救急センターとしての機能を果たします。
基本方針
救命救急センターの円滑な運営
- 関連部門との連携を図る
- 救急専門医の育成など、スタッフの充実化を図る
- 院内各診療科・各診療部門との調整、近隣施設との調整を図る
- 中東遠医療圏及び周辺医療圏の消防、救急機関との調整を図る
院内救急の充実化
- 院内各診療科・各診療部門との調整を図る
- 中東遠医療圏及び周辺医療圏の消防、救急機関との調整を図る
- 院内各診療科との調整を図る
- 集中治療専門医施設指定に向けて準備を行う