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医療市民講座

 当院では年に4回程度、市民の方を対象に医療市民講座を開催しております。当院に勤務する医師・スタッフによる最先端医療についての講演をどなたでも無料でお聴きいただけます。是非ご来場ください。

第21回 開催報告(平成30年3月17日開催)

子宮頸がん検診のススメ〜早期発見の大切さ〜

産婦人科診療部長
村上 裕介 医師

子宮頸がんとは

村上医師
村上医師

 子宮は妊娠し、赤ちゃんを10か月間胎内で育てるために必要な臓器です。子宮はその構造から子宮頸部と子宮体部に分けることができます。子宮頸部にできるがんを子宮頸がん、子宮体がんと言います。
 子宮頸がん、子宮体がんともに同じ子宮にできるがんですが、その病気の原因、経過、治療もまったく異なります。
 子宮頸がんの原因のほとんどはヒトパピローマウイルス (HPV)の感染が原因です。HPVは100種類以上あり、その内の13種類が子宮頸がん発生の原因となるハイリスクHPVといわれています。
 HPVの感染のほとんどが性交渉によりますが、これは一部の人に起きることではありません。性交渉の経験があれば8割以上の女性が一生に一度は感染します。 ただし、殆どの人は風邪をひいても自然に治ってしまうように90%の人が一時の感染でおさまってしまいます。一部の感染者のみがHPVの感染が持続し、子宮頸部の細胞に変化を引き起こし異形成から上皮内がん、浸潤がんと進行していきます。 ただし、異形成までの状態であれば、細胞の変化の強さにもよりますが自然に治る可能性もあります。
 性交開始年齢の若年化に伴い、若い人で子宮頸がんを発症する人が増えています。 20歳を過ぎたころから子宮頸がんにかかる人が増加しており、妊娠出産の時期と一致するため、子宮頸がんの治療のため子宮を失い妊娠出産ができなくなる人が多くいるということが問題になっています。
 ハイリスクHPVが感染し、軽度異形成からがんになるのは5-10年と長期間かかります。定期的な検診を受けていれば、異形成の状態でとらえることができますので進行がんになって子宮を失うようなことを防ぐことができます。
 1,000人がHPVに感染したとするとそのうち1人ががんになるといわれています。 日本では現在、年間1万人が子宮頸がんと診断され、約2,800 人がお亡くなりになっています。

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子宮頸がん検診

 子宮頸がん検診は、厚生労働省が推進する5つのがん検診の一つで、20歳以上の女性に2年に1回の検診が薦められています。子宮頸がん検診はがんにより死亡することを減らすことができる死亡率抑制効果と、前がん状態(異形成)を発見することでがんに罹ることを減らす罹患率抑制効果も証明されています。
 子宮頸がん検診の方法ですが、内診台にあがり膣鏡という器具を使って膣を開いて子宮頸部を観察します。子宮頸部を先が柔らかいブラシをつかって子宮頸部の細胞をこすり取ります。その後、内診し子宮と卵巣の大きさを確認して検診を終了します。時間は1-2分程度の短時間であっという間に終わります。
 がん検診を受けていただく上で大事なことは、がん検診で異常ありとの結果が出ても必ずしもがんであると診断されたわけではないということと、異常ありとの結果がでた場合には必ず精密検査を受けることです。精密検査を受けなければがん検診を受けたこと自体に意味がなくなってしまいます。がん検診は無症状の人を対象にしていますので何か気になる症状がある人は検診ではなく病院を受診するようにしてください。

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